目次
色んな動物の射精事情をまとめてみた
射精する生き物は人間だけではありません。
色んな動物が交尾(セックス)して射精します。
動物によって
- 射精した時の精液の量
- 射精までの時間
などが全然違います。
射精や精子・精液に特徴のある動物をピックアップして紹介します。
「シロナガスクジラ」は19Lの精液を射精する
シロナガスクジラは、クジラの一種で世界最大の生き物で有名です。
体長はなんと22〜34メートルと、生き物の中で圧倒的な大きさです。
規格外の大きさは体長だけではありません。
ペニスのサイズも規格外で、長さは平均2.4メートル、重さは平均45〜68キログラムです。
人間の身長よりもはるかにデカいペニスですが、太さは意外と直径30〜36センチと細長いです。
驚きなのは、射精時の精液の量で、約19リットルもの精液が射精されます。
シロナガスクジラは、全てのスケールが大きすぎる生き物です。
「ブタ」は3段階に分けて射精する
豚(ブタ)は、いのししを飼育して家畜化した動物です。
体は丸く太っており、鼻が大きく、尾が短いのが特徴的です。
そんな豚ですが、他の動物と比べて、圧倒的に射精時間が長いです。
平均6〜8分もの間、射精し続けます。
なぜ、射精時間が長いかというと、ブタは3段階に分けて射精するからです。
- サラサラとした粘度の低い精液を流し込み、メス豚の膣を洗浄します
- 受精を目的としたドロっとした粘度の高い精液を射精します
- 子宮の入り口付近の精子を固める「膠様物(こうようぶつ)」を射精し、精液が漏れないように子宮にフタします
3段階に分けて射精される精液の量は、合計100〜500ml(平均200ml)ほどです。
「オットセイ」は100頭のメスと交尾する
オットセイは、スタミナのある海の生物です。
オットセイのオスは、繁殖期になると、何も食べない状態で1ヶ月間に20〜30頭のメスと子作りに励みます。
多い時で、100頭にも及ぶこともあります。
元気の源として、オットセイの筋肉から抽出されたアミノシールは精力剤に使われることがあります。
アミノシールが配合されている精力剤で有名なのは「α-BULL BLACK」です。
「馬」は活力動物の代表
馬(うま)は、活力のある動物の代表例です。
「ウマ並み」という言葉の例えがあるように強いイメージがあります。
イメージ通り馬は生殖能力に長けています。
馬のペニスのサイズ(長さ)は70cmで、射精時の精液の量は約30〜100mlです。
馬のオスと人間の女性がセックスして、ペニスが大きすぎて内臓を損傷させられ死亡した事例があります。
馬のペニスの成分が凝縮配合されている「馬超丸GX」という精力剤もあるくらい精力UPに期待ができます。
「ねずみ(マウス)」は精子の形が特殊
ねずみ(マウス)は、動物実験などで使われる動物です。
マウスの精子は特殊な形状をしており、精子の先端部分がフックのような形になっています。
また、尻尾の部分が他の哺乳類の精子に比べて長くなっています。
この形状のおかげで精子の動くスピードが速くなって、卵子への到達が容易になります。
「うさぎ」は超早漏のスピードスター
ウサギは、小さくてもふもふした寂しがりな生き物です。
なんと、うさぎは超早漏で、数秒で射精して、すぐに交尾は終わります。
可愛らしい見た目通り、うさぎはとても弱い動物です。
食物連鎖の下位に位置しています。
そのため、交尾中の無防備な状態で襲われると死んじゃうため、交尾に時間がかけられません。
ウサギのメスにはすごい繁殖能力があり、
- 重複妊娠ができる
- 交尾にあわせて排卵できる
- 想像妊娠できる
- 栄養不足時は胎児を吸収して栄養分に変える
など他の動物では考えられないような特徴を持っています。
「ガラガラヘビ」は超遅漏で23時間交尾する
ガラガラヘビは、アメリカ大陸に生息している有毒の蛇(ヘビ)です。
体長は約2メートルにもなります。
そんなガラガラヘビですが、超遅漏で交尾にかかる時間は22時間55分と、生物界で交尾時間が最も長いです。
繁殖期になると、オス同士が互いに頭を高く持ち上げてどちらがより高いかを競い合う「コンバットダンス」と呼ばれる動きを見せ、勝った方がメスと1日かけて交尾(セックス)を行います。
ガラガラヘビの交尾時間が長い理由は2つあって、
- 手や足が無いため、挿入が下手だから
- ペニスにトゲがあり、なかなか抜けないから
です。
また、ヘビの精子は、寿命が長く2〜3年間生き続けることができます。
人間の精子の寿命は、約72時間なので、蛇の精子の寿命が長いことがよく分かります。
ヘビの一種であるマムシの抽出液を使った「赤まむしドリンク」などの精力剤があります。
「鳥」の精液は濃厚こってり
鳥(トリ)の精液は、非常に濃いです。
まさに天下一品のような濃厚こってり。
鳥の精液1ミリリットルあたり30〜50億匹の精子が含まれています。
馬だと精液1ミリリットルあたり3,000千〜8億匹の精子で、人間だと精液1ミリリットルあたり平均1億匹の精子の数です。
鳥の精液が濃い理由は、繁殖期になると精巣が通常時の100倍の大きさまで膨れ上がるからです。
精巣が大きくなると、精子の生成量が増えます。
また、鳥類には生殖器(ペニス)がありません。
鳥類の交尾はオスとメスの両方にある総排泄口という穴で行います。
「ショウジョウバエ」は精液に毒を混ぜる
ショウジョウバエは、自分の精液の中に毒を混ぜて射精します。
なぜかというと、自分以外のオスの卵を産ませないためです。
ひどい話ですが、交尾したメスは毒のせいで産卵後に死んでしまいます。
精液に混ぜる毒は遅効性で、産卵後に死ぬようになっています。
また、ショウジョウバエの精子は非常に長く、人間の1,000倍の長さがあります。
ショウジョウバエの体長は3mmほどなのに対して、精子の長さは5cmを超えることもあります。
「イルカ」は夢精する
イルカは、水族館でイルカショーをしたりと大人気の生き物です。
そんなイルカですが、実は夢精(突発性射精)します。
イルカは夢を見ているという研究結果があるので、もしかするとエロい夢を見ているのかもしれません。
夢精する動物は他にも、げっ歯類(ラットやハムスター)、偶蹄類(ヒツジやテセベ)、肉食類(ネコやブチハイエナ)、そしてウマやチンパンジー、ヒト(人間)が確認されています。
夢精(突発性射精)の機能は、
- 過剰または異常な精子を取り除く
- 性的ディスプレー
- 特に機能は持たず、射精を抑制する神経系のコントロールが緩む睡眠もしくは眠たい状態の時に偶発的に起こる
と言われています。(参考:京大ほか、野生イルカの突発性射精(夢精)を世界で初めて記録)
また、イルカは非常に性欲が強く、海で泳いでいた人間の女性をレイプしたという事例があります。
「ニワトリ」「ウズラ」は精子を長期保存できる
ニワトリやウズラの卵には、日々お世話になっています。
そんなニワトリ・ウズラですが、一度射精した精子を保存し、メスの排卵に合わせて放出できます。
ウズラやニワトリの輸卵管には、精子貯蔵管と呼ばれる特殊な組織が存在し、射精された精子は精子貯蔵管内で数週間~数ヶ月もの間、生存したまま貯蔵することが出来ます。(参考:鳥類の卵管で貯精を制御するアロ認証機構)
メスの排卵に合わせて精子を放出しているので着床率が非常に高く、効率的に子孫(卵)を作れます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
色んな動物の精子・精液雑学を紹介しました。
人間とは違った性事情があり、特徴的な精子・精液を持っている動物がいっぱいいます。
動物には、まだまだ解明されていない謎が多くあるため、研究が進むことで色んな発見が見つかるでしょう。