ED治療薬として世界中で使用されているバイアグラですが、服用にあたって副作用などの危険性は無いのでしょうか?
この記事では、バイアグラの副作用や服用上の注意点について詳しく解説していきます。
目次
バイアグラとは?
バイアグラは1998年に世界で初めて発売されたED治療薬です。
バイアグラはファイザー株式会社による製剤名で、有効成分の名前は「シルデナフィル」です。
服用から1時間程度で作用し始め、性的興奮を覚えた時に勃起を補助してくれる効果が4~5時間程度持続します。
また国内で処方されるバイアグラには3タイプの用意があって
- 1錠:25mg
- 1錠:50mg
- 1枚:ODフィルム50mg
上記をクリニックで処方してもらうことが可能です。
バイアグラにはどの様な副作用があるのか、具体的に見ていきましょう。
バイアグラの主な副作用
バイアグラは血管拡張作用によって勃起をサポートするメカニズムの薬です。
そのため、副作用も血管拡張作用に準じるものが主となります。
お酒を飲んだ時みたいな「顔のほてり・目の充血」を合図に効果の発現と捉えて大丈夫です。
それでは、一つずつ具体的に解説していきます。
顔のほてり
まず初めにバイアグラを服用したことで実に5割程度の方が実感する副作用のひとつが顔のほてりです。
血管が拡張されることで血流がよくなり、お酒を飲んだ時の様に顔が熱くなる感じがします。
目の充血
顔のほてりとあわせて現れやすい症状が目の充血です。
こちらも血行が促進される効果による副作用です。
頭痛
人によっては頭痛が表れる場合もあります。
症状は軽度のものであることが多いですが、中には強めに症状が出てしまうケースがあり、その様な場合には
- ロキソニン
- バファリン
- イブ
などの頭痛薬を併用しても構いません。
動悸
バイアグラを服用すると、脈拍数が増加する、いわゆる動悸が表れることがあります。
こちらも軽度な症状であることが多いですが、動悸が酷い場合には
などのED治療薬を試してみることをおすすめします。
鼻詰まり
バイアグラの副作用として、一時的に鼻が詰まることがあります。
これは実際に鼻水が出るわけではなく、血流が増えることで鼻腔内の毛細血管が拡張することで粘膜が膨張してしまうことによるものです。
3種類あるED治療薬の中では、バイアグラは鼻詰まりが最も表れづらいとされています。
色覚変化
バイアグラの副作用には、一時的に視界に入るものが赤っぽく見えるなどの色覚変化があります。
症状は24時間以内に消失するので心配ありませんが、定められた用量を大幅に超えて服用した場合、長期的な色覚変化が表れてしまうリスクがあるため、必ず用法用量を守って服用する必要があります。
バイアグラ服用時の注意点
ここからは、バイアグラを服用する上で注意すべきポイントを紹介していきます。
なお、持病や体質などにより服用がそもそもNGな人もいますので、原則として医師の処方を受けた上での前提ということを理解した上でチェックしてみてください。
空腹時に服用するよう心がける
バイアグラは食事の影響を受けやすい薬であるため、基本的には空腹時の服用を推奨されています。
しかし、効き始めるまでに30分~1時間程度、持続時間が作用開始から4~5時間程度ということを考えれば、セックスの1時間前くらいに飲むのがベストですが、実際にはデートなどで食後にセックスをするというシチュエーションも多いでしょう。
その様な場合には、食事はなるべく脂っこいものを避け、満腹にならない程度の量を食べるようにしてください。
過度の飲酒時に服用しない
バイアグラを飲んだにも関わらず勃たなかったというケースの原因として多いのがお酒の飲み過ぎです。
適量であれば問題ありませんが、深く酔っ払うと勃起機能が低下し、バイアグラを飲んでいたとしても充分な効果が表れず、ペニスが勃起しないということは珍しくありません。
また、バイアグラには血流を良くする作用があるため、普段であればほろ酔い程度で済む量のお酒を飲んでも酔っ払ってしまう場合があります。
グレープフルーツ(ジュース)と一緒に服用しない
グレープフルーツにはフラノクマリンという成分が含まれており、これは体内に入った薬剤を分解する酵素の働きを弱めてしまう作用を持ちます。
そのため、グレープフルーツと一緒にED治療薬を摂取すると、想定していた以上の成分量が身体に吸収されてしまうことになるため、薬が効きすぎてしまうリスクがあるのです。
フラノクマリンは生のグレープフルーツだけでなく、ジュースにも濃縮されている分多く含まれ、その他ジャムなどグレープフルーツを使用した加工製品にも注意が必要です。
併用禁忌薬(一緒に飲んではいけないもの)に注意
バイアグラには飲み合わせが悪いため一緒に飲んではいけない併用禁忌薬が存在します。
- 塩酸アミオダロン製剤
- 硝酸剤
- 慢性血栓塞栓性肺高血圧症治療薬
などを服用している場合は、バイアグラを服用できないので注意してください。
基本的には医師の処方を受ける際に服用中の薬を聞かれるため、併用禁忌薬を服用している場合にはそこでストップをかけられるでしょう。
用法用量・処方時の注意をよく守る
ここまで見てきたように、バイアグラは広く普及しているED治療薬ではありますが、副作用や併用禁忌もあり、自己判断で適当に飲んでいいものではありません。
用法用量と処方してもらう際の医師からの注意をしっかり守り、適切に服用するようにしてください。
まとめ
バイアグラの副作用について解説しました。
バイアグラは世界中で広く使用されており、医師の処方を受けて飲む分には安全な薬剤です。
しかし、一部で副作用もあり、また適切に服用しなければ充分な効果が得られない場合もあるため、必ずクリニックで診断を受けた上で処方してもらい、用法・用量を守って使用するようにしてください。