勃起機能に異常はなく、オナニーでは問題なくオーガズムに達することができるのに、セックスでの女性の膣への挿入ではイケない。
この様な症状に悩まされている男性は実は少なくありませんが、これはEDなのでしょうか?
この記事では、膣内射精障害について詳しく解説していきます。
目次
オナニーではイケるのにセックスではイケないのはED?
まずはオナニーでしかイケない症状がEDかどうかというポイントですが、これは「心因性ED」と「膣内射精障害」という2つのパターンに分類されます。
前者はEDの一種ですが、後者はEDではありません。
それぞれどの様なものか詳しく解説していきます。
原因①:心因性ED
オナニーでしかイケない原因の1つ目は、心因性EDというものです。
これは勃起するための身体的な機能自体には異常がないものの、ストレスやトラウマといった心理的な原因によって、セックスでは勃起しなくなってしまうという症状のことです。
心因性EDの対処法としては、専門の治療院で心理カウンセリングを受けるか、もしくはED治療薬を試すという2つの選択肢があります。
なお、この記事では心因性EDではなく、次に紹介するもう1つの原因となる、膣内射精障害をメインに取り上げるため、心因性EDについてはこれ以上深く言及しません。
原因②:膣内射精障害
さて、オナニーではイケるのにセックスではイケない、この様な症状の2つ目の原因として考えられるのが、この記事で主に取り上げていく膣内射精障害というものです。
膣内射精障害とは書いて字の如く、女性の膣への挿入によって得られる刺激ではオーガズムに達することができない症状のことを指します。
心因性EDと比較した場合、勃起機能自体に異常が無いことは共通しているものの、心因性EDはセックスの際にはペニスが立たないのに対し、膣内射精障害では、正常に挿入を行うことができるものの、その後オーガズムに達することができずにペニスが萎えてしまうというものです。
また、心因性EDは何らかの心理的な原因が根本にありますが、膣内射精障害の場合は、原因は心理的なものではありません。
膣内射精障害の原因については、次の項で詳しく解説しますのでそちらをご参照ください。
膣内射精障害の原因
それでは、膣内射精障害の具体的な原因を見ていきましょう。
膣内射精障害は、主に間違ったマスターべ-ションのやり方が原因になっていると言われています。
ペニスを強く握りしめる手淫
一般的なオナニーの方法として、ペニスを手で握って擦るという方法がありますが、この時に握りしめる力強すぎると膣内射精障害になってしまうことがあります。
男性の握力は弱い人でも30kg程度はあるのに対し、女性の膣圧は1kg程度と言われています。
そのため、オナニーの際にペニスを握りしめるクセがある人は、常日頃から強い締め付けのもとイク習慣が身についてしまい、女性の膣圧では物足りず、オーガズムに達することができなくなってしまうのです。
床オナなどの刺激の強いオナニー
ペニスを握る強さ以外に、刺激の種類や強さも膣内射精障害の原因となるため、特殊な方法でペニスを刺激するクセがある方も注意が必要です。
代表的なものとして、床オナが挙げられます。
これはうつ伏せに横たわり、勃起したペニスを床に強くこすり付けるというオナニー方法で、膣内射精障害を患う人の中には、床オナをすることが多いという人が少なくありません。
他にも女性の膣に比べて刺激や締付けが大幅に強いオナホールを使ったり、足をピンと伸ばした状態でオーガズムに達するクセがついてしまういわゆる足ピンオナニーを行ったりしている人も、膣内射精障害になってしまうリスクがあるため、注意が必要です。
膣内射精障害の改善方法
間違ったオナニーが原因でセックスではイケなくなってしまう膣内射精障害ですが、改善することが可能です。
具体期な方法を3つ紹介します。
オナニー方法を見直す
1つ目の方法は、間違った方法でのオナニーを辞め、正しいオナニーでイケる様にするというものです。
具体的には、椅子に浅く腰掛けた姿勢で、ペニスを指2本分程度の力握って手淫を行い、この方法で問題なくイケるようになることを目指します。
床オナや足ピンオナニーを行っていた人は、最初は中々イケないかもしれませんが、根気よく継続してみてください。
また、手淫以外にローションを使って亀頭を刺激する方法もおすすめです。
女性の膣は締め付ける力自体は弱く、亀頭へのぬるぬるとした刺激によってイクという側面が強いため、やはり椅子に座った姿勢でローションを亀頭に塗布し、優しくカリや尿道口の周辺を刺激する方法を試してみてください。
オナホールを使用する
オナホールは女性の膣による刺激を模して作られているため、オナニーの際にオナホールを使用するという方法もおすすめです。
ただし、刺激が強すぎる特殊なものを使ったり、オナホールを強く握りしめて圧力をかけたりといったことはNGです。
オナホールはなるべく刺激がマイルドなタイプのものを選び、締め付けではなくペニスの抽挿によって得られる刺激でイクことを目指してください。
ED治療を行っているクリニックを受診する
3つ目の方法としては、ED治療を行っているクリニックに相談するというものです。
膣内射精障害はEDではありませんが、ED治療を行っているクリニックの多くは膣内射精障害の治療にも対応しています。
先に紹介した改善方法を試しても良くなる兆しが見られない場合には、専門家の判断を仰いだ方が良い可能性もあるため、クリニックを受診するのは最も確実な方法です。
おすすめクリニック一覧
まとめ
間違えたオナニーのやり方が原因で、セックスの際に女性の膣に挿入してもイクことができない膣内射精障害について解説しました。
膣内射精障害はEDとは似て非なるもので、勃起するための機能的な問題はありません。
強すぎる刺激や不自然な体勢などがクセになってしまっていることが原因で、セックスでオーガズムに達せなくなってしまっています。
この記事で紹介した正しいオナニー方法に矯正することで改善される可能性があるため、ぜひ試してみてください。
また、改善の兆候が見られない場合には、膣内射精障害の原因や治療法に関して専門の医師の判断を仰いだ方が良いため、ED治療など男性の悩みに対応しているクリニックを受診してみてください。