飲みすぎるとなぜ勃起しない?アルコールとEDの関係性と対策を解説

お酒を飲み過ぎていざという時にペニスが勃たなかったという経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。

この記事では、アルコールと勃起不全の関係を解説した上で、勃起に影響しない飲酒量の目安や、酔っ払ってしまった時の対処法について解説していきます。

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アルコールによる勃起不全はなぜ起こる?

喫煙と飲酒するサラリーマン男性

勃起不全には男性ホルモン低下や疲労、精神的な要因やストレスなど様々な原因があり、基本的にはペニスが勃起しない・勃起しづらいという症状が慢性的に表れます。

これに対し、アルコールによる勃起不全は、アルコールを摂取し、血中のアルコール濃度が上がっている間のみ、EDの症状が表れます。

その原因としては、勃起のメカニズムと、アルコールが人体に及ぼす影響が関係しています。

勃起のメカニズムとは

そもそも勃起とは、脳の視床下部にある勃起中枢という部分が性的な興奮を感じることがきっかけとなって起こる生理現象です。

勃起中枢が性的な刺激によって興奮すると、体内に一酸化窒素が放出されます。

この一酸化窒素には筋肉を弛緩させる作用があり、平常時には締まった状態で、ペニスへの血流を制限している平滑筋という筋肉を緩めます。

これによってペニスに血液が流れ込み、膨張して硬くなるというのが勃起の基本的なメカニズムです。

しかし、アルコールは脳に対して抑制的に作用することが知られています。

お酒を飲みすぎると眠くなるというのもその作用の1つですね。

女医
この様なアルコールの作用によって勃起中枢が性的興奮に対して鈍感になってしまい勃起のメカニズムが阻害されることが、アルコールによるEDの原因となります。

勃起しづらくなる飲酒量はどのくらい?

飲酒画像

お酒の飲み過ぎによって勃起が妨げられてしまう仕組みは分かりましたが、具体的にはどの程度の飲酒量によってEDの症状が表れるのでしょうか。

目安となるはアルコールの血中濃度

飲酒血中濃度画像

アルコールの血中濃度と酔いの状態には関連性があります。

血中濃度別の勃起に対する影響を見ていきましょう。

血中濃度:0.02%~0.05「爽快期」

血中濃度が0.02%~0.05%までを爽快期と呼び、多少顔が赤くなったり、判断力が鈍ったりはするものの、勃起には影響がなく、爽やかでリラックスした気分になるため、緊張せずにセックスに臨むことができます。

血中濃度:0.05%~0.10%「ほろ酔い期」

血中濃度が0.05%~0.10%まで上がるとほろ酔い期となります。

その名の通りほろ酔い気分になり、体温の上昇や脈拍の加速など見られ、若干理性も失われてきます。

人によってはほろ酔期から勃起に多少影響も出始めるでしょう。

血中濃度:0.1%~0.15%

血中濃度が0.1%を超えると酩酊初期に、0.15%を超えると酩酊期に入り、これ以降はいわゆる酔っぱらった状態になるため、ペニスが勃ちづらくなる人も増えてくるでしょう。

セックスの予定があり、アルコールによる勃起不全が心配な場合には、飲んでも爽快期までに留めておくべきだといえます。

女医
具体的にどのくらいの量を飲めばどの程度血中アルコール濃度が上昇するのかは、体格によって変わってくるため一概には言えません。

例えば体重60kgでビールの350ml缶1本を飲んだ場合の血中アルコール濃度は、おおよそ0.04%となります。

多くの男性の場合には、ビール2缶程度でも短期的にはほろ酔い期に入ってしまうといえるでしょう。

お酒の強さも大きく影響

上記の血中アルコール濃度と酔い方の症状はあくまで目安であり、実際にはお酒の強さが大きく影響します。

いわゆる下戸と呼ばれるアルコール耐性が極端に低い人であれば、一口お酒を飲んだだけでも泥酔してしまい、勃起どころではなくなってしまいます。

一方で、いくら飲んでも酔っ払わず、ザル、うわばみといった呼ばれ方をするような酒豪であれば、大量のお酒を飲んでも全くセックスに支障が出ないということもあるでしょう。

つまり、実際には自分がどの程度お酒を飲むとEDになってしまうのかを把握することが重要であるといえます。

飲み過ぎによるED対策法

朝立ちは「夜間陰茎勃起現象」の一環

適量を把握していたとしても、状況や気分によっては勃起に支障が出るくらい飲み過ぎてしまうということは起こり得るでしょう。

それでは、お酒を飲みすぎてEDの症状が表れてしまった場合にはどうすれば良いのでしょうか。

対策方法を3つ紹介します。

1「水を飲んで血中アルコール濃度を下げる」

1つ目の方法は、水を飲むことで血中の水分量を増やし、血中アルコール濃度を下げるという方法です。

水は体内に吸収されると、血液中の水分量も増やしてくれるため、血中のアルコールを薄めることができます。

バーなどで度数が高いお酒を頼むと、チェイサーとしてお水を出してくれますね。

これは非常に理に適ったもので、度数の高いお酒を飲むと急激に血中アルコール濃度が上がり、酔っ払ってしまうため、少しお酒を飲む度にチェイサーも一緒に飲んで血中アルコール濃度を下げるという目的があるのです。

女医
ただし注意点としては、人の身体に吸収される水分量というのは一定であり、酔っ払った状態で水をがぶ飲みしたからといって、飲んだ分だけ一気に血中アルコール濃度を下げるということはできません。

泥酔する前に水をこまめに摂取する

おすすめの方法としては、お酒を飲む合間に水分も摂取する方法ですが、既に酔っ払ってしまっている場合に期待できるのは、時間を空けながらこまめに水を飲むことで、酔いを覚ますのを多少早めるといった程度の効果でしょう

水を飲むこと自体は酔いの防止や酔い覚ましに有効ではあるものの、短時間で血中アルコール濃度を下げてくれる特効薬にはならないということを理解しておいてください。

2「ED治療薬を使う」

バイアグラ錠剤画像

2つ目の方法は、ED治療薬を使用するという方法です。

ED治療薬は性的な興奮を覚えた際の勃起をサポートしてくれる働きをする薬です。

の3種類があり、特にレビトラシアリスはアルコールの影響を受けづらいため、お酒を飲んだ後でも、勃起不全になることを防いでくれることが期待できます。

ただし、ED治療薬は飲めば無条件に勃起するというものではなく、性的な興奮がトリガーになるという点は服用しない状態の時と変わらないため、脳の機能が麻痺してしまうレベルで泥酔した場合には、勃起しないことも充分に考えられます。

そのため、ED治療薬を服用した場合にも過度な飲酒は避けるようにしてください。

 

3「精力剤を使う」

精力剤によってベースとなる勃起力自体を強化するというのも、アルコール対策としては有効です。

精力剤自体にはアルコールに抵抗する作用や、強制的にペニスを勃起させる効果は無いものの、長期的に服用することで、精力の増強や勃起力の向上を期待することができます。

女医
深酒してしまった場合にはやはり勃起不全になってしまうかと思いますが、ほろ酔い程度の段階での勃ち具合や硬さが増すといった効果が見込める可能性は充分にあるのではないでしょうか。

まとめ

アルコールと勃起不全の関係について解説しました。

お酒を飲んで血中アルコール濃度が上がると、誰でも一時的にEDになり得ます。

ED治療薬や精力剤によって、ある程度飲酒時の勃起をサポートすることはできますが、ペニスが勃たないくらいに酔っ払ってしまった場合には、お酒が抜けるのを待つくらいしか有効な対策法は無いため、自分のセーフティラインを把握した上でお酒を楽しむようにしましょう。

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