日本で厚生労働省の認可を得ているED治療薬は3つあり、そのうちの一つであるシアリス。
この記事では、シアリスの特徴や正しい服用方法、副作用などの注意点について解説していきます。
目次
シアリスとは？
まず初めにED治療薬であるシアリスの錠剤の見た目は、卵形の外形で色は黄色で中身は白い薬剤となっています。
またシアリスには、有効成分のタダラフィルの含有量別に
- 10mg
- 20mg
の2タイプの錠剤があり、他ED治療薬のバイアグラ・レビトラに比べ、長時間作用で最大36時間は効果があり別名「ウィークエンドピル」とも言われます。
シアリスとはどの様なED治療薬なのかを詳しく見ていきましょう。
日本新薬発売のED治療薬
2002年の10月にオーストラリアで承認されたのを皮切りに世界中で広く承認・販売が行われ、日本では2007年の9月より発売開始されました。
シアリスは発売以来多くのED治療を受ける患者の支持を集め、冒頭でもお伝えしましたが、2013年には世界シェアが42％となり、バイアグラ以上に支持されるED治療薬となりました。
日本国内でも高い人気を誇ります。
有効成分は「タダラフィル」
シアリスは日本新薬から発売されている製剤名であり、有効成分の名称は「タダラフィル」といいます。
タダラフィルを有効成分とする薬剤は他にもあり、
- 肺動脈性高血圧症に用いられる「アドシルカ」
- 前立腺肥大に用いられる「ザルティア」
があります。
EDへの適応においても、タダラフィルは
- バイアグラの有効成分である「シルデナフィル」
- レビトラの有効成分である「バルデナフィル」
とは少々異なった特徴を持ちます。
シアリスの入手方法と価格相場
体質や持病によってはシアリスを使用できない場合もあり、また他の薬を服用している場合には併用禁忌もあるため、必ず診断を受けた上で使用するようにしてください。
シアリスは10mg錠と20mg錠があり、自由診療なのでクリニックによって価格はバラバラですが、1錠あたりのだいたいの相場は次の様になります。
| 「シアリスの価格」 | |
|---|---|
| （1錠：10mg） | 1,500円 |
| （1錠：20mg） | 1,600円 |
| 備考 |
自費診療、医療機関でも保険適用外 |
2020年より国内正規ジェネリックも処方開始
初代日本新薬シアリスは国内特許が切れたため、2020年2月19日より、
- 沢井製薬
└タダラフィル錠CI「サワイ」
- ファイザー
└タダラフィル錠CI「ファイザー」
- あすか製薬
タダラフィル錠CI「あすか」
など各社から続々とジェネリック医薬品が発売されています。
次の項では、シアリス（タダラフィル）の効果について詳しく見ていきましょう。
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シアリスの効果
手に入れる為にはクリニックや医師による処方箋が必要な勃起不全(ED)治療薬のシアリス。
ED治療薬のシアリスを服用する事でEDにどの様に効くのか、効果や特徴を詳しく見ていきましょう。
性的刺激による勃起のサポート
シアリスは男性がむらむらするような性的に興奮した状態になったり、ペニスに性的な刺激を受けたりした際に、勃起するのをサポートする効果があります。
シアリス含むED治療薬全般において多い勘違いなのですが、シアリスを飲むことが直接勃起につながるわけではありません。
また、媚薬の様にシアリスを飲むことで性的に興奮しやすくなるような催淫効果もありませんので、服用によって四六時中興奮してしまって日常生活に支障をきたすといったこともないため、安心してください。
バイアグラ・レビトラとの比較
シアリス（タダラフィル）の他にED治療薬には
の全3種類がありますが、これらは全てペニスへの血流を増やす成分であるcGMPという物質を分解する「PDE5（ホスホジエステラーゼ5）」という酵素の働きを阻害することで勃起をサポートするという点で共通しており、全てPDE5阻害剤（ホスホジエステラーゼ5阻害剤）と呼ばれます。
3つのED治療薬は、
- 実際の使用感
- 作用時間
- 食事による影響
- 副作用の出やすさ
などにはそれぞれ異なった特徴があり、バイアグラとレビトラは比較的似ているものの、特にシアリスは両者とかなり性質が異なるといえます。
バイアグラ・レビトラは食事や飲酒による影響を受けやすい
ED治療薬の服用においては食事による影響も見逃せません。
3種類のED治療薬を、食事の影響を受けやすい順に並べると、「バイアグラ＞レビトラ＞シアリス」となります。
しかし実際には、レビトラやシアリスであっても服用前に脂っこいものを大量に食べることで効果が表れにくくなるというケースはあるため、暴食は避けてください。
作用の断続時間はシアリスがNo. 1
まず服用開始から効果が表れるまでの時間と作用の継続時間ですが、バイアグラとレビトラはだいたい服用して30～1時間程度で効き始めます。
効果の断続時間は、
- バイアグラは4～5時間程度
- レビトラは服用量によって5～10時間程度
持続するのが一般的です。
よって、セックスの少し前に服用するのが望ましいといえるでしょう。
この様な特徴から、セックスの予定がある日にあらかじめ飲んでいくという用い方ができ、海外では週末にシアリスを飲んですごすということから、「ウィークエンドピル」と呼ばれることもあります。
ペニスの硬さはレビトラがNo. 1
続いて効果の表れ方ですが、バイアグラとレビトラはかなりペニスに硬さが出やすく、特にレビトラは3つのED治療薬の中でもっとも勃ちが良くなるといわれています。
シアリスの副作用
副作用に関しての症状は、顔のほてりや目の充血など似たものが表れやすいものの、バイアグラとレビトラは服用者の5割程度に副作用が表れたのに対し、シアリスは3割程度と若干副作用が出づらくなっています。
他のED治療薬との比較の際に軽く触れましたが、シアリスには副作用があり、下記の様な症状が服用者のだいたい3割程度に表れるといわれています。
- 頭痛
- 顔のほてり
- 消化不良
- 鼻詰まり
- 筋肉痛（特に背部）
症状は基本的には軽度なもので、時間とともに解消されますが、合わない場合には他のED治療薬を試してみるのがいいでしょう。
また、極稀に長時間の継続的な勃起や蕁麻疹、剥離性皮膚炎といった重い副作用が表れる場合もあるので、医師の注意をしっかり聞いた上で、添付書の注意書きを読んだ上で使用してください。
シアリスの副作用についてもっと詳しく知りたい人は以下の記事を参考にして下さい。
シアリスの個人輸入について
シアリスを安価で入手する方法として、インターネットショッピングを利用した個人輸入という方法があります。
安い場合では1錠100円程度で購入することができるのですが、この個人輸入には注意が必要です。
シアリスのあからさまな偽物としては、上記の写真でも確認できる通り
- C50
- C100
と刻印されてるシアリス錠は全て偽物です。
また、個人輸入は厚生労働省の認可は受けていないインド製コピーなどを仕入れるのが一般的であり、
国内正規ジェネリックであれば1錠あたりの価格は数百円程度しか変わらないので、そのために健康被害を受けてしまうのは割に合いません。
個人輸入をするのではなく、医師から正規のシアリスを処方してもらうようにしてください。
まとめ
シアリスの特徴や副作用、入手方法などについて詳しく解説しました。
シアリスはなんといっても最大36時間も続く作用時間が最大の特徴といえるED治療薬です。
その使い勝手の良さから世界シェアではNo.1を誇るため、ED治療をお考えの方は、ぜひシアリスも試してみることをおすすめします。
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