「最近すっかり性欲がなくなった」と感じている方の多くは、「年齢とともに性欲は減るものだから仕方ない」と諦めているのではないでしょうか?
もしくは、まだ性欲が弱くなるような年齢でもないのに、セックスも自慰行為もすっかり回数が減ってしまったという方もいるかもしれません。
性欲の減退は加齢だけが原因ではありません。
食事や生活習慣を改善することで、再び性欲がよみがえる可能性は高いので、「まだまだ現役で頑張りたい」と思っている方に、耳寄りな情報を集めてみました。
目次
どういう時に感じる?性欲がなくなったと感じる瞬間
男性が「性欲がなくなった」と感じる瞬間は
- 妻とすっかりセックスレスになってしまった
- 仕事が終わって帰宅しても、疲れてしまって自慰行為をする気も起きない
- セクシーな女性を見ても「何とかしよう」という気力がわかなくなった
- エッチな画像・動画を見る気が起きない
などです。
他にも様々な場面で性欲減退を感じる男性もいます。
なぜ「性欲が無くなった」と感じてしまうのか、原因と改善方法を紹介します。
これまでの人生で性欲を強く感じたことがない人は「無性愛者」の可能性アリ
自分に性欲がないと感じている男性の中には「無性愛者」である可能性があります。
無性愛者であることを自分で気づいて無いパターンが多いです。
もしも、無性愛者である場合、これから紹介する改善方法を試しても、状況は改善しない可能性が高いです。
無性愛者とは、一般的には「性的欲求の極端に少ない人、あるいは全く無い人」と言われています。
しかし、無性愛者という言葉の定義は、いまだハッキリしていません。
とはいえ、いわゆる障害に分類される「無性欲」や「嫌悪性無性欲」とはまた違い、異性(もしくは)同性に対し、恋愛感情は持つものの、性的な興奮を覚えない人とするのが通説です。
無性愛者に関しては、いわゆるLGBTの同性愛者、両性愛者などの性的マイノリティと同等と考えられています。
しかし、無性愛者は研究が始まったばかりの分野のため、定義が難しくなっています。
男性の性欲がなくなる大きな理由は「精神的要因」と「テストステロンの低下」
男性の性欲の減退は、男性ホルモンの一種である「テストステロン」の低下が原因です。
テストステロンはその95%が睾丸にある男性ホルモンで、筋肉の増大や骨格の発達を促進し、睾丸の働き、つまり性欲に直結する働きを担います。
テストステロンは、30代くらいから加齢とともに減少していくホルモンです。
年齢とともに性欲が減少していくのは、まさにこのテストステロンの減少が主原因と言っていいでしょう。
しかし、テストステロンは、加齢以外でも減少することが分かっています。
不規則な生活習慣やストレス、さらには生活習慣病などが原因で減少します。
ここからはテストステロンの減少も含め、性欲減退の原因を解説します。
精神的要因①:ストレス
過度なストレスは、テストステロンの減少を促します。
ストレスを感じるから性欲がないのではなく「ストレスを感じることでテストステロンが減少し、性欲が減退していく」というのが正しい表現と言えるでしょう。
ストレスで性欲が減少するわけではないので、テストステロンをしっかり補充できていれば、少々ストレスを感じていても性欲は減衰しません。
精神的要因②:不安・抑うつ
人間は心に何かしら不安があると、性欲が沸いてこないものです。
何かに対して不安を感じている状態を「抑うつ状態」といいます。
「抑うつ」と「うつ病」の違いは、抑うつの状態が途切れることなく2~3週間以上長期間継続し、機能障害など重大な症状がみられた場合、初めてうつ病と診断されます。
抑うつや不安は精神的な病ではなく、誰の身にも普通に起きることです。
例えば、健康状態に何かしら不安がある、経済面で不安がある、人間関係で悩んでいるというのはすべて「不安」であり「抑うつ」であるということになります。
抑うつの状態ではテストステロンが減少するという研究結果も発表されていますし、そもそも抑うつの原因が性欲減退、つまりテストステロンの減少である場合もあります。
いずれにしても、不安や抑うつの状態ではテストステロンが減少し、性欲も減退するというのは間違いないです。
精神的要因③:マンネリ化
交際歴が長くなると「マンネリ化」しがちです。
結婚している夫婦や同棲しているカップルによく見られます。
いつもの相手といつも通りの手順で、いつも通りのセックスをするということに楽しみや興奮を見いだせなくなり、なんとなくセックスと疎遠になってしまうケースは珍しくありません。
マンネリ化が原因で性欲がないという方は、言い方を変えれば他の女性を相手にすれば、性欲はあるということです。
なので、身体の機能的には何の問題もありません。
しかし、セックスレスが長く続くことで、男性の性欲自体が減退してしまう、つまりテストステロンの減少が加速する可能性はありますので、何とかマンネリを打破する方法を考えないといけません。
少々費用は必要になりますが、旅行に行ってホテルに泊まることは効果的です。
普段と違う部屋で一緒に寝るだけでも、普段と違い興奮することはあります。
たとえ旅行ではなくても、たまには近くのホテルを利用してみるなど、環境を変えてみるのも対策のひとつです。
精神的要因④:過去の失敗経験(トラウマ)
「過去の失敗経験(トラウマ)」が原因で性欲が減退しているケースは深刻な問題です。
女性とセックスまではいくものの、いざとなったら下半身が勃起しない、勃起していたのに途中でしぼんでしまう(中折れ)など、過去の経験がきっかけで苦しんでいる人もいるかと思います。
トラウマが原因の場合は、性欲がなくて不能というわけではなく、過去の失敗経験を思い出してしまい、いざというときに不能になってしまっているわけで、そう考えれば「不安」が原因であると言えます。
何らかの方法でこのトラウマを乗り越える必要がありますので、それぞれ自分の中にある不安を解消する方法を探しましょう。
テストステロン低下は生活習慣の乱れでも引き起こされる
ここまでは直接的に性欲という部分での低下を考えてきましたが、性欲減退の主原因であるテストステロンの減少は、性欲とは関係ない部分でも起こりえます。
テストステロンは男性ホルモンの一種ですから、ホルモンバランスが崩れるような時に大きく減少する可能性があります。
一つの例として挙げられるのが「過度なダイエット」です。
無理なダイエットは体内のホルモンバランスを崩し、テストステロンの減少を促します。
また、同じ理由で不規則な生活習慣もテストステロンの減少に大きな影響を与えます。
性欲を復活させる方法
失ったと思った性欲ですが、言葉を変えればテストステロンの減少を抑えられれば、もしくは増加させることができれば、多くの場合は取り戻せます。
テストステロンの減少を抑える方法・テストステロンを増加する方法をいくつか紹介していきます。
ストレスを解消する方法を探す
テストステロンの大きな敵のひとつがストレスです。
社会人でも学生でも、普通に暮らしていればある程度ストレスを感じるものです。
しかし、そのストレスを解消できる何かを見つけられれば、当然ながらテストステロンの減少を抑えることが可能です。
趣味や息抜きなど、ストレスを発散する方法を何でも良いので探してみましょう。
テストステロンを増やす食べ物を積極的に摂取する
続いては単純にテストステロンを増やすために、食事改善は効果的です。
男性ホルモン(テストステロン)の主成分はたんぱく質です。
まずは良質なたんぱく質、特に動物性のたんぱく質を摂取することを心がけましょう。
さらにテストステロンの生成にアミノ酸も欠かせません。
たんぱく質とアミノ酸の摂取がテストステロンを増やすカギとなります。
テストステロンを増やす食べ物に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
生活習慣を改善し、運動を行う
最後に生活習慣の見直しです。
不規則な生活、過度なダイエット、さらに肥満などの生活習慣病を患っていると、テストステロンが減少してしまいます。
これらを解消するためには、栄養バランスの取れた食事、規則正しい生活、適度な運動が重要です。
これまでの生活習慣を見直し、正しい生活習慣を心がけることでテストステロンの減少を食い止めることができます。
テストステロンを増やすには、どのような生活を送るべきかなどは、以下の記事を参考にしてください。
パートナーとの付き合い方を考える
テストステロン以外では、パートナーとの付き合い方を考えるというのも重要です。
付き合い方を考えるといっても、別に別れるということではありません。
例えば、セックスレスになってしまっているのであれば、ホテルを利用してみたりするのも有効です。
いつもと違う環境になると興奮度合いが変わってきます。
いずれにしても重要なのは、セックスレスでもコミュニケーションをしっかりと取ることです。
お互いコミュニケーションが取れていれば、機会があればセックスレスについても話し合うことも出来ます。
率直な気持ちを話し合い、パートナーと一緒にセックスレスの解消を目指しましょう。
まとめ
男性にとって性欲の減退は、男性としての自信の喪失、過度に加齢を実感する原因ともなります。
性欲が減退することにより、そもそも生活に張りがなくなり、一気に老け込んでしまう可能性もあります。
しかし、性欲の減退は加齢だけが原因ではありません。
テストステロンの減少を食い止めることで、必然的に性欲も必ず戻ってきます。
まずは生活習慣の改善、パートナーとの付き合い方の改善、そしてテストステロンの増加を目指すようにしてみましょう。