男性でも女性でも「早漏」と聞くとネガティブな印象を持ちます。
実際に、挿入時間が短いセックスでは満足できない女性も一定数存在します。
男性としては何とか勃起を持続させて射精を我慢しながら、挿入時間を延ばして相手の女性を満足させたいものです。
ところが、そういった気持ちとは裏腹に、あっという間に射精してしまって、後ろめたい気持ちなることが早漏で悩む男性にはあります。
射精を我慢できる人がいる一方で、なぜ射精を我慢できない人がいるのでしょうか?
早漏で悩んでいる人に改善策はあるのでしょうか?
この記事では、早漏についての世間の認識を考えながら、早漏になる原因や、早漏の対処法について解説します。
目次
どのくらいの時間でイってしまうと早漏?
セックスにおいて、射精までの時間が早くなるのが早漏は、早漏かどうかの基準となる挿入時間は、人によって意見が異なるように感じられます。
- 「射精まで3分未満なら早漏」
- 「いや、5分でも早漏」
- 「女性が不満を感じるなら早漏」
など、個人の偏見や憶測で早漏の基準は非常に曖昧なものとして解釈されがちです。
実際のところ、どのくらいの時間でイってしまうと早漏になるのでしょうか?
実は、早漏には医学的な定義が存在しています。
医学的な早漏の定義
早漏の医学的な定義とされているのは、以下の事項に当てはまる場合です。
早漏の定義
- 挿入の前後1分程度で射精に至る
- セックス時の挿入において、ほぼ毎回射精が我慢できない
- これら2つの事柄に対して、ストレスや苦痛、欲求不満を感じている
上記の事柄に当てはまるなら、医学的に「早漏症」として扱われます。
早漏の定義を厳密に考えると、挿入から1分半で射精しても早漏ではありません。
しかし、一般的な感覚で考えると、1分半での射精は早漏だとみなされます。
医学的な定義と現実の捉われ方には、大きなギャップがあります。
では、女性の目線に立って、理想とされる挿入時間はどれくらいなのでしょうか?
女性が求める理想の挿入時間は14分以上!
女性を対象としたあるアンケート調査(https://joshi-spa.jp/7465)によると、セックスでの理想の挿入時間は、平均14.4分という結果が示されています。
アンケート結果の数字を世間一般の早漏の基準として考えるなら、10分程度の挿入時間では、女性からは早漏と思われる可能性が高いです。
理想の挿入時間に個人差はありますが、女性を満足させるためには、15分程度は射精を我慢する必要があります。
早漏を治すならクリニック通院もしくはサプリメントが効果的です。
すぐにイってしまう早漏の原因
「どれだけ我慢してもすぐにイってしまう」と頭を悩ましている男性も多いです。
意に反してすぐに射精してしまうのはなぜなのでしょうか?
すぐにイってしまう早漏の原因として考えられる4つの理由をご紹介します。
亀頭が過敏になっている
外部からの刺激に対して亀頭が過敏になっている場合、少量の刺激で射精してしまう「過敏性早漏」があては当てはまるでしょう。
刺激に対して敏感になる過敏性早漏の特徴は、性的な興奮を伴わずともペニスに対する外部刺激で射精してしまうことが挙げられます。
スポーツをしている男性や若者に多く見られる早漏のタイプです。
亀頭からの刺激が強いなと感じているなら、普段から刺激に慣らすようにトレーニングする必要があります。
精神的な原因
早漏は、男性の心の問題とも密接に関係しています。
精神的な原因で意図せず射精してしまう場合は「心因性早漏」が該当します。
このとき、精神的な原因として考えられるのは、自分が早漏であることに対するストレスやトラウマ、緊張、コンプレックスなどです。
「自分は早漏だ」と意識する固定概念が、かえって射精を早めてしまうという悪循環に陥っています。
人間はストレスや不安を感じると、交感神経が活発に働いて、興奮状態になります。
射精は興奮状態が高まることで起こる現象なので、ストレスや不安による興奮でも射精のきっかけとなってしまうのです。
射精をコントロールするためには、交感神経ではなく、副交感神経を刺激してリラックスすることが大切です。
肉体的な原因
早漏には肉体的な原因が大きく関係しています。
男性は年齢を重ねるごとに男性ホルモンが減少していき、射精を我慢するために使われる筋肉が衰えていきます。
筋力の衰えによる早漏は「衰弱性早漏」と呼ばれており、40代以降の男性に多いタイプです。
加齢とともに射精の時間が短くなったと感じるようなら、筋力の衰えにより起こる衰弱性早漏だと考えられます。
包茎は早漏になりやすい
2019年に『現代性教育研究ジャーナル』で公表されたアンケート結果(https://www.jase.faje.or.jp/jigyo/journal/seikyoiku_journal_201910.pdf)によると、日本人男性のうち、実に73%が包茎であるとされています。
包茎の男性は亀頭への刺激に弱く、少しの刺激ですぐに射精してしまいます。
射精が早くなる原因が包茎によるものだと考えられる場合は「包茎性早漏」が当てはまるでしょう。
包茎では普段亀頭が皮で覆われているので、いざ剥けたときに刺激に対して敏感なります。
よって、包茎性早漏は過敏性早漏と症状がよく似ています。
包茎性早漏は専門のメンズクリニックなどで包茎治療すれば容易に解決できることも多いです。
また、仮性包茎であれば、日常的に皮を剥いて亀頭の感度を標準的にトレーニングすることで、改善が見込まれるでしょう。
早漏は改善できる!今から試したい対処法
精神面や肉体面などのさまざまな要因によって引き起こされる早漏には、自分だけで改善できる対処法があります。
ここでは、早漏改善に期待できる7つの対処法をご紹介します。
今からでもできる対処法もいくつかあるので、早漏でお悩みの男性はぜひ実践してみてください。
リラックスをする
ストレスや不安、緊張などの精神的な原因によって起こる早漏は、精神状態をリラックスさせることにより解決できます。
セックスでリラックスするためには、セックスに没頭しすぎずに違うことを考えるくらいがちょうど良いです。
リラックスできるシーンを頭の中でいくつか用意しておき、射精しそうになったらそのシーンを思い浮かべます。
「セックス中に違うことを考えるのは気が引ける」と感じるなら、リラックスできる体制での挿入を検討してみましょう。
ペニスへの刺激を抑えられる体位をとる
射精を我慢するためには、ペニスへの刺激を調節する必要があります。
挿入時の体位の中にはペニスへの刺激を和らげるものがあり、早漏改善の効果に期待できます。
刺激を抑えられる体位:寝バック
ペニスへの刺激が抑えられる体位としてオススメなのが、後側位(寝バック)です。
横になって女性の後ろ側から挿入する体位なので、女性の顔を見ると緊張するという人にもオススメになります。
刺激を抑えられる体位:体面座位
他にも、向かい合って座るように挿入する対面座位も、刺激が抑えられる体位として有名です。
対面座位では、男性が激しくピストン運動することが難しくなるので、ペニスへの刺激が少なく射精を我慢しやすくなります。
刺激を抑えられる体位:騎乗位
また、女性が上になるという理由で、女性上位の騎乗位も射精を我慢しやすい体位として挙げられます。
女性が上になった状態でゆっくりと動きながら優しく愛撫すると、挿入時間が長くなって女性の満足感も向上します。
セックスの回数を重ねると、自分が興奮する体位が徐々に分かってくるかと思います。
興奮を抑えて射精を我慢するためには、自分が興奮しやすい好きな体位を最後の方にとっておくという工夫も効果的です。
セックス前にオナニーをしておく
セックス前のオナニーは、早漏改善に対して非常に即効性のある対処法です。
射精によって精液を出しておくと、本番のセックスで射精に至るまでの時間を延ばしやすくなります。
精液が溜まっていると興奮状態になりやすいです。
なので、セックス前にあらかじめ精液を出しておくことで興奮を抑制する効果があります。
ただし、射精すると性欲が落ちてしまうので、セックスの本番で勃起しにくくなる可能性があります。
セックス前のオナニーは、セックスでの射精を我慢したい時に使える最終手段と捉えておきましょう。
早漏改善トレーニングをする
射精を我慢して意のままに調節できるようになるためには、早漏改善トレーニングに取り組むのが非常に効果的です。
勃起力や射精のコントロールに対して有効な対処法の一つに「チントレ」と呼ばれるトレーニングが挙げられます。
チントレには何種類かあり、それぞれで得られる効果は異なるので、ご自分にあっているものを選びましょう。
例えば、鼻から吸って口からゆっくりと息を吐く腹式呼吸による「呼吸法」は早漏防止の効果があります。
腹式呼吸によって副交感神経が優位になり、リラックス状態に入れるからです。
普段のオナニーに呼吸法を取り入れることで、射精を我慢してコントロールする感覚を訓練することが出来ます。
また、射精しそうになったタイミングで亀頭の上部1cmらへんを強く圧迫する「スクイーズ法」も有名なチントレです。
スクイーズ法は使いこなせるまでオナニーで練習する必要がありますが、マスターすればセックスでの射精を強制的に止めることができるようになります。
他にも、肛門をギュッと締めたり緩めたりしてPC筋を鍛えることも射精のコントールに最適なトレーニングです。
早漏対策グッズを使う
今では、ネット通販やメンズクリニックなどで早漏対策グッズを手軽に購入できます。
代表的なグッズとして、早漏防止コンドームや早漏防止スプレーがオススメです。
早漏防止コンドームは0.1mm以上の分厚いゴムでできているものや、刺激を抑制する麻酔薬を内側に塗付したコンドームが販売されています。
分厚いゴムや麻酔の影響でペニスへの刺激が抑えられるので、刺激に弱い人でも必然的に射精しにくくなります。
また、麻酔成分を直接ペニスに吹き付ける早漏防止スプレーも、刺激を鈍らせてくれるので効果的です。
スプレーを吹き付ける部分は亀頭や裏スジなどのペニスの表面です。
ペニスの表面にのみ麻酔作用が働くので、スプレーを吹き付けても副作用はほとんどなく、いつものように勃起できます。
ただし、スプレーを吹き付けた場合はフェラチオ禁止です。
また、挿入時はゴムを装着しないと、女性も麻酔効果で感じなくなるので注意して下さい。
亜鉛を摂取する
亜鉛(Zn)は、早漏改善に効果があるといわれています。
不足しがちな亜鉛を、日常の食事で積極的に摂取していきましょう。
亜鉛を多く含む食品
食事での亜鉛の摂取が難しいという人は、サプリメントで補うと良いです。
亜鉛を主成分とするサプリメントを服用すれば、不足した亜鉛を効率よく摂取できます。
また、精力剤のサプリメントは亜鉛がたくさん含まれていることが多く、
などの勃起や射精に効果がある成分も同時に摂取できるので、オススメです。
それでも改善しない場合は医師に相談しよう
自分自身で行える対処法を試しても早漏が改善されない場合は、医師へ相談するようにしましょう。
早漏に対する治療は非常に発展しており、薬や手術で高い確率で治すことができます。
早漏に関する相談は、普通の病院の泌尿器科や精神科でも受け付けてくれますが、相談するなら早漏治療に特化した専門のメンズクリニックがオススメです。
普通の病院に比べると治療費は高くなりますが、目に見える効果が確実に得られます。
代表的な早漏治療は、
- 心因性早漏に効果があるセロトニン内服薬の服用
- ヒアルロン酸を含んだ成分をペニスに注入して刺激へのクッションを作る治療
- 包茎手術
などです。
早漏治療には他にも何種類かあります。
医師に相談すれば、患者さんの症状に合った最適な治療を施してくれます。
ただし、早漏治療は保険適用外です。
治療費は病院によって異なってくるので、事前に比較検討して、相談する病院は吟味しておきましょう。
早漏治療が出来るクリニック一覧
まとめ
今回は、早漏の原因や改善方法についてご紹介しました。
早漏には様々な原因がありますが、精神面が大きな要因です。
早漏であることを意識しすぎて自分を追い詰めると、余計に射精を早めてしまうことになります。
セックス中にイキそうになったらリラックスすることを心がけて、射精しにくい工夫を取り入れることが大切です。
また、日頃からできるトレーニングも、早漏改善には大切です。
食事やサプリメントで栄養を補いつつ、射精をコントロールする努力を粘り強く続ければ、徐々に早漏は改善されていきます。
サプリメントもトレーニングも、継続が何より大切です。
ぜひ早漏を改善して、パートナーと一緒に充実したセックスライフを楽しんでくださいね。